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留学生活

マルタ留学中にインターンができるのか調べてみた。

公開日 2022年8月12日 最終更新日 2023年08月15日

「せっかくの語学留学だし、将来を見据えて英語を使ってビジネス経験をしてみたい!」
そう考える方も多いのではないでしょうか?


海外留学中に実際に働いてみたいなら、以下の3つの手段があります。

  • ・インターンシップ
  • ・アルバイト
  • ・ワーキングホリデー

しかしマルタでは、オーストラリアやイギリスのように、働きながら英語を勉強できるワーホリ制度が設けられていません。

では、マルタでアルバイトとインターンはできるのでしょうか?
アルバイトについては別で調査した記事があるので、こちらをご覧になってみてくださいね。

「マルタ留学中にアルバイトができるのか調べてみた。」


ということで、この記事では下記の疑問についてお答えします!

  • マルタのインターンはどのような仕組みになっているの?
  • 実際にマルタ留学中にインターンはできるの?
  • 留学中のインターンにはどのような条件が課されるの?
  • マルタ島での貴重な時間とお金を割いてまでインターンを行うメリットって何?

マルタ留学中にインターンはできるのか?

まず前提として、マルタでは日本のように有給インターンが積極的に行われているわけではなく、
基本的にEU加盟国以外には開かれていません。
その理由はいくつか考えられますが、労働を認めるビザが簡単には発行できないことや、
法的な制約が障害になることが主なものとして挙げられるでしょう。

しかし留学先の語学学校側に斡旋してもらう形式であれば、
一部日本人学生もマルタのインターンシッププログラムに参加できる場合があるんです。


そこで今回は「日本人留学生向けのインターンシッププログラムを取り扱っているかどうか」を、
実際にマルタマルタが提携している各校に尋ねてみました。

マルタ留学先学校名インターン提供の有無補足
IELS×日本人向けのプログラム無し
BELS×日本人向けのプログラム無し
Sprachcaffe×日本人向けのプログラム無し
EC×マルタの方針を基に日本人向けのプログラム無し
MULS×今年(2022年)の募集は無し、来年以降は募集する予定
GSE最低4週間レッスン申込みが必要
AM18歳以上、最低8週間レッスン申込みが必要
EASY Malta18歳以上、最低6週間レッスン申込みが必要
ESE17歳以上、最低4週間レッスン申込みが必要
ACE18歳以上、最低8週間レッスン申込みが必要


上にもお伝えした通り、マルタでの日本人向けのインターンシッププログラムというのは、
基本的に実施されていません。
しかし、返答があった10件中の5件からは、条件付きで日本人留学生も参加可能との吉報がありました。

紹介やサポートなどを語学学校が担当して環境を整えてくれることから、期間に応じて手数料を学校側に支払う必要はありますが、それによりさまざまな分野で実務経験を積めるようです。


また明確な記載がない学校もありますが、基本的に提供されるインターンは無給です。
これはマルタでのインターンが日本のインターンと異なり「職業体験」的な位置付けにあることと、
有償にするとビザの認める範囲を越えるためで、
マルタで学校に通いながらも働いて、留学費用を軽減したい」と考えている人は、
アルバイトの方を探してみても良いかもしれません。


ではここから、インターンシッププログラム提供の有無と、その理由や詳細について、紹介していきますね。

インターンができないマルタの語学学校とその理由

先にもお伝えした通り、マルタではEU圏以外の留学生にはインターンが認められていません。
そのため上の表に記載のないマルタの語学学校でも、同じように日本人はインターンに参加できないと
考えておいた方が良いでしょう。

ここでは、調査に協力してくださった、日本人向けにインターンの紹介を行っていない各校の回答をまとめてご紹介します。

IELS 

「こんにちは。残念ですが日本人の生徒さんにはご紹介していません。
元々ご案内しておりますプログラムは EEA(EU+3ヶ国)、Swiss 出身の方が対象です。
そのため日本人の留学生は、アルバイトなどをご自身で探すこととなります。」


BELS

「メールをどうもありがとうございます。
残念ですがこちらではマルタのビザの関係でEUからの留学生にしか
インターンを提供できません。ご意向に添えず申し訳ありません。」

Sprachcaffe 

「いつも大変お世話になっております。
当校では、日本人生徒さまのサポートのために、インターン受け入れのスタッフを常に駐在
させておりますが、学校からのインターン派遣というのは行っておりません。」

EC 

「お世話になっております。
ECではインターンシップに関するマルタの見解を基に、ECとして日本の生徒さまに
インターンシッププログラムを提供する予定はございません。」

マルタ大学付属語学学校 MULS

「現在、私たちの学校ではインターンシップ参加生を募集していません。
来年度よりインターンシッププログラムの提供を始める可能性があるので、
その際はぜひ歓迎いたします。」



これらの回答をみると、マルタではやはりEU圏外からのインターン生受け入れに積極的でないことが
わかってきますよね。

その理由は最初にお伝えした通りで、ビザなど法的な制限によるものだとBELSとECが回答してくれました。


一方SprachcaffeやMULSの回答を見ると、どうやら完全に禁止されているわけではなく、
自らアクセスして時期などの条件を満たせばインターンに参加できる場合もあるようです。
自主的に探すという点ではアルバイトも同様なため、同時に探してみるのも良いかも知れません。

インターンができる学校と要件

どうやら日本人がマルタ留学中のインターンに参加することは推進こそされていないようですが、
返答いただいた10校のうち5校はインターンシッププログラムを条件付きで提供しているとのことでした。

どの提携校でも最低このくらいは参加してほしいという週数と、年齢制限(高校生は要相談)が設けられており、他に一定以上の英語力や別途必要となる講義への参加を条件に課している学校もありました。

注意しておかなければならない点は、基本的に無給であることと、参加が無料ではないことです。
いずれも記載のなかった学校はありますが、ビザの制限によって賃金が発生してはならないことと、
あくまで職業体験としての側面が強いことから、
有償サポート付きで無給の「プログラム」として学校側が提供しているという状況にあるようです。


では実際に各校の回答を1つずつ見ていきましょう。

GATEWAY  GSE 

「GSEではEU圏外の方も参加できるインターンシッププログラムを提供しており、
多くの国内企業がインターンを受け入れています。
最低2ヶ月の参加が必須となっており、6ヶ月が理想的です。
プログラムは有償となっており、学生の派遣と参加中のフォローアップのため、
以下の費用が発生します。

・1週間〜7週間: €190
・8週間〜23週間:€220
・24週〜: €250

また時間割は以下の通りです。

・09:00から12:15まで
・12:30から15:45まで
・15:00から18:15まで
・18:30から20:00まで

働きながら勉強する機会をたくさん提供しているので、積極的に参加なさってください。」

  • 対象年齢:-
  • 参加期間:2ヶ月〜
  • 他の条件:有償

GSEでは現地企業へのインターンを受け入れているようでした。
要件としては最低2ヶ月以上の参加を求めるに止まっているようです。
参加期間の上限については言及がなかったようなので、できるだけ長く参加すると費用の割にお得ですね。

なお、賃金については言及がありませんでしたがインターンシップの特性上無給であると思われます。

AM 

「AMでは英語コースを受講している皆さんにインターンシッププログラムを
提供しています。
18歳以上、B1レベル以上の英語力を有する方が対象で、
6週間程度でインターン先を決定します。

これまで国内の観光業や小売業、行政などに留学生を送り出してきました。
費用は一度の滞在で €350を請求しております。
EU圏以外からの留学生がインターンに参加するには、
別途インターン用の英語のレッスンを受講する必要があります。

なお、ほとんどの企業では最低8週間の参加が求められます。
ご連絡どうもありがとうございました。」

  • 対象年齢:18歳以上
  • 参加期間:8週間以上
  • 他の条件:英語力B1以上、有償、別途レッスンの参加が必要

AMでも業種問わず多くの現地企業にインターン生を送り出してきたようです。

条件がかっちりしていて、日常や仕事の会話、簡単な報告書の読解、そして自分の専門分野に関する簡単なEメールのやりとりができる、B1(中級者)レベルの英語力が要求されています。
EU圏外からの学生には別途レッスンが課されるため
そちらのレッスンをこなしていればあまり英語力の心配をする必要はないかもしれませんね。

なお、こちらも期間の上限についての記載はなく、賃金についても言及がありませんでした。

EASYマルタ

「まず、EASYマルタ校は無給インターンシップとなっております。
日本人専用のインターンはありませんが、ヨーロッパの学生とともに働ける
インターン先は多数ございます。
なお、対象は18歳以上となります。

過去に学生を送ったインターン先としては、ホテル・ホステルなどの宿泊業、カフェ・パン屋などの飲食業、花屋・ペットショップ・ダイビングショップなどの小売業、アプリ開発会社・各社のIT事業部などのIT、その他にも美容サロン、建築業、旅行社、洋品店、イベント会社
などなど、多岐にわたります。

参加期間は最低6週間(2週間のコース+4週間のインターン)になります。
最低でも2週間のコースを受講し、コースが終了してからインターンシップの参加が
可能となります。
また3ヶ月以上のインターンにつきましては別途お問合せください。
なお、インターンに際し90日以上のマルタ滞在でビザ申請の対象になる場合は、
当校でコース受講する必要があります。
紹介手数料は以下の通りです。

〜12週間 €350
13週間〜 +€25/週

プログラムに問題があった場合は、
好みの問題でなければ変更も不可能ではありません。
終了後はインターン修了証書が授与されます。

またインターン参加にあたり、4〜6週間前にはコーディネーターと
カジュアルな面談があります。
面接対策などのサポートはしておりませんが、
そこで生徒が何をしたいかを明確にし、簡単な英語力もチェックした上で、
インターン先を考えます。
どうぞよろしくお願いします。」

  • 対象年齢:18歳以上
  • 参加期間:6週間以上(2wレッスン+4wインターン)3ヶ月以上は要相談
  • 他の条件:有償、無給、別途レッスンの参加が必要

EASYも過去多業種多企業にインターン生を派遣してきたようですね。
プログラムの参加にはコースの受講が必須で、インターンと同時進行で進めることはできません。
また3ヶ月以上の参加を希望する場合は、別途問い合わせが必要となり、
担当者と相談を進めるかたちになるようです。
インターン先を決める面談があったり、修了証書が発行されたりといったことも書かれていて、安心したサポートを受けることができそうです。

ESE

「ESEでは17歳以上の在学生もしくは卒業して1年以内の学生を対象に
インターンシッププログラムを提供しています。
卒業生は1年以内にコースを修了したことを示すために証明書/卒業証書の提示が
必要となります。

英語力はB1相当が必要となります。
プログラムの参加には、ゼミの教授など、学校からの署名が必要です。

これまでのインターン先は、建築や貿易、IT、ジャーナリズム、医療や小売など、
30以上の研究分野に学生を配置してきました。
希望する分野に送り出すことは保証できませんが、過去のインターン先については
こちらからご覧いただけます。

参加期間は最低4週間で、マルタには少なくとも10週間滞在していることが
望ましいです。都度ご相談ください。

プログラムに参加するには別途以下に示すレッスンが必要となります。

4週間:一般英語クラスの16レッスン(12時間)
5〜9週間:一般英語クラスの20レッスン(15時間)
一般英語クラスの10週間+40レッスン(30時間)

学生は通常、滞在開始時に1週間、終了時に1週間の英語クラスを受講します。
手数料はパッケージ料金に加えて15%が加算され、
プログラム終了後は修了証が発行されます。

プログラムが合わなかった場合は変更が可能な場合もありますが、
極力ミスマッチを防ぐため、決定前にチューターとビデオミーティングを行っています。
生徒様と何をすべきか、何を達成したいのかをお話しいただきます。
よろしくお願いします。」

  • 対象年齢:17歳以上
  • 参加期間:4週間以上
  • 他の条件:英語力B1以上、有償、別途レッスンの参加が必要、学校の署名が必要、マルタ滞在10週以上

ESEも幅広い業界にインターン生を送り出してきたようです。
詳細はリンクを添付したESEのサイトに掲載されているので確認してみてください。
またプログラムに参加するには、インターン参加の週数によって所定のレッスン数を受講する必要があるようですね。

こちらも修了証とミーティングについて書かれているので、充実したサポートが期待できそうです。

ACE

「ACEではEU圏からの留学生以外にもインターンシッププログラムを提供しています。
対象は18歳以上で、B1レベル以上の英語力が必要となります。

学歴や経歴は問いませんが、プロフィールを見て適切だと判断された場合のみ
採用されます。

外資系は募集しておらず対象は国内企業のみで、インターンに参加するにあたって
新たにレッスンを受講する必要はありませんが、希望があれば取ることもできます。

最低8週間の参加が必要で、12週間以上を希望する場合は
学生ビザの申請が必要になります。上限はありません。
インターンシップではマルタで英語を用いた国際的な仕事の経験を積むことが
できます。

私たちは若くエネルギッシュな人々を求めています。
これまでマーケティングやアカデミックなどの業種にインターン生を
送り出してきました。
詳しくはこちらのサイトを参照してください。

手助けになれば幸いです。よろしくお願いします。」

  • 対象年齢:18歳以上
  • 参加期間:8週間以上、上限なし
  • 他の条件:英語力B1以上、有償、12週以上の参加には学生ビザの取得が必要

ACEは外資系企業へのインターンは募集していないことを明言しており、
国内のさまざまな業種にインターン生を紹介してきたようです。
添付のリンクにはインターンのメリットやこれまでのインターン先、求める人柄や特性などが明記されているので、ACEでのインターンに関心のある方はぜひ一読してみてください。

プロフィールを見て適性を判断できるのはとても便利ですね。

マルタ留学中のインターンは参加価値あり、やれるなら積極的に参加してみよう!

ではマルタでのインターンについて、今一度おさらいしてみましょう。

  • ・EU圏外からの留学生には規則によって、基本的にインターンが認められていない
  • ・しかし学校が有償でインターンシップのプログラムを提供している場合もある
  • ・マルタの法に触れるので基本的に無給、ただし公的な申請に関する負担は少ない
  • ・年齢制限や最低週数などの条件があり、英語力も中級者程度のレベルが必要
  • ・学校によっては追加で授業を履修しなければならない
  • ・プログラムを提供しているのはGSE・AM・EASY・ESE・ACEの5校


こう振り返ってみると、無給にも関わらず €200〜 €350程度の手数料が発生して、
別途必要となるインターンのためのレッスンに、マルタ留学中の貴重な時間を割いてまで取り組む価値があるのかと疑問に思う方も少なくないかもしれません。

しかしそこで切り捨ててしまっては、それはそれはすっごくもったいないんです。

なぜだと思いますか?


それは、

「マルタなど英語が公用語となっている海外の国の企業で実際に実務経験を積むというのは、
英語を学習する上でも、キャリア設計の上でも、
引いては人生をデザインする上でも、大きな意味を持つから」

なんです。


まず英語を使って仕事をすることは、語学学校での学習と比べてもより実社会に即した英語を習得することに繋がります。
学生同士で話すのとは違って、良い意味で厳しい環境に置かれることでインプット/アウトプットともに高い水準が求められるため、仕事を通して英語力の大きな向上が期待できそうですよね。

また英語で仕事を体験することは、就ける仕事の幅を大幅に増やすことと同じです。
「英語が話せる日本の社会人」にとどまらず、「日本語が話せるグローバル人材」を目指すことができるのです。
これってすごくないですか?

そうすると選べる職は何十倍にも増え、それにより賃金にも大きな差が生まれるかもしれません。


さらに仕事場を日本に限定する必要がなくなるとなると、
住む場所もライフスタイルも自由に選べるようになるでしょう。
留学後にマルタ島に舞い戻ったり、オーストラリアでのんびりと暮らしたり、
開放的なカリフォルニアでメリハリある生活を楽しんだりと、人生の選択肢は一気に広がります。
そうなると仕事を通じて関わる人も多様になり、価値観を大きく揺るがすようなものに出会って
人生が一変する可能性さえも期待できそうです。

ちょっと強調しすぎた点もありますが、このようにマルタ留学中のインターンシップは、
本来の目的である英語学習をより深いものにし、未来の仕事の幅を広げてくれるかもしれません。

たとえ上記でお伝えしたような英語をメインに扱う仕事に就かなくても、
英語で実務を積んだという経験が人生を通して持ち続けられる自信に繋がることは間違いありませんし、
それを証明する修了証はキャリアアップの際に有効となる可能性だってあります。

また将来仕事で英語を使うことを想定して、より具体的に「マルタ留学中にインターンに参加すること」の
メリットとインターン参加方法を紹介した記事もあるので、関心があればこちらもチェックしてみてください。

「大学生必見、マルタ留学中に無給インターンに参加する方法」


このように、マルタ留学中のインターンシップは、お金をかけてでも、時間を割いてでも、参加する価値があります。

興味を持ったなら、ぜひ一度プログラムへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。

マルタマルタでは英語留学の後にインターンシップとプログラムをする場合などもお手伝いします。

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