マルタ留学中にアルバイトができるのか調べてみた。
Update 2024.10.24
「アルバイトやワーホリで就労ができる国に留学すれば、学費や生活費を稼ぎながら勉強出来るんじゃないか?」と考えて、留学を検討している方は多いのではないでしょうか?
実際アルバイトができてお金をうまく稼げれば、留学費用を抑えられるため、考えているより長期間留学できる場合もあります。
今回は、マルタで留学中にアルバイトするには、「どのような条件」で「どのような手続き」が必要なのか?
さらに、実際にアルバイトで生活費を稼ぎながら語学学校に行くことは現実的にできるのか?という部分をご紹介します。
Contents
マルタ留学中にアルバイトはできるのか?
どこの留学先でもアルバイトをしたい場合、自分自身の今現在のビザの種別で労働が許可されているか確認する必要があります。
一歩間違えると不法就労になる場合もあるため注意してください。
マルタでは、オーストラリアやイギリスのように働きながら英語を勉強するワーキングホリデー制度がありません。
では、アルバイトはできるのでしょうか?
マルタ留学生のアルバイトは、2018年に新しい学生の労働に関する制度が変わり、
語学学校の学生でも特定の条件をクリアしている方であれば、週20時間以内までのアルバイトが許可されるようになりました。
ただ、マルタで学生がアルバイトをするのは、想像以上にハードルが高いと言われています。
マルタ留学中にアルバイトをするための条件3つを下記にてご紹介します。
マルタ留学中にアルバイトする3つの条件
マルタ留学において、日本の留学生がアルバイトをする(正確には、労働の申請をする)には3つの条件があります。
- 「90日以上滞在者で学生ビザを取得していること」
- 「語学学校に週15時間以上通っていること」
- 「アルバイト先が決まっていること」
上記の3つすべてが揃っていることが条件です。詳しく見ていきましょう。
「90日以上滞在者で学生ビザを取得していること」
マルタでは90日未満の留学生は観光ビザで入国しているため、短期留学生はアルバイトが出来ません。
90日以上マルタに留学する方は、必然的に学生ビザになるのでそのビザを取得後にアルバイトができる就労許可をとります。
「語学学校に週15時間以上通っていること」
マルタ留学の一般的なレッスン数は20レッスン以上です。
1レッスンは45分なので20レッスンx45分=900分=15時間となりますので、
20レッスンを選択しているほとんどの留学生が対象になります。
ちなみに30レッスンは、30レッスンx45分=1350分=22.5時間です。
「アルバイト先が決まっていること」
アルバイト先と契約がきまってる必要があります。
アルバイト先のオーナーから政府規定の書式で労働契約の書類を発行してもらう必要があります。
契約が決まっていなければアルバイトのビザ申請が出来ないので、
マルタでアルバイトをするのは想像以上にハードルが高いと思われます。
現地でアルバイトの労働許可を申請するためには、この3つの条件をクリアしていることが大前提となります。
それでは、次のステップで実際の労働許可の取り方を確認していきます。
マルタ留学生のアルバイト労働許可の取り方
上記の3つの条件をクリアしていれば、留学中にマルタでアルバイトがすぐに出来るわけではありません。
労働許可のライセンス(Employee License)をビザセンターで取得する必要があります。
- アルバイトが出来る条件(紹介済み)
・90日以上の長期の学生
・アルバイト先が決まっている
・マルタの留学生は、週20時間のアルバイトが可能
- マルタでアルバイトをする際の必要書類
・学生ビザ
・学校を15時間以上通っている在学証明(学校が発行)
・アルバイト先のオーナーが出してくれた労働許可の書類
- 費用
・申請料が230ユーロ(約31,000円)かかります
- 発行される時期
・労働許可のライセンスの申請には、なんと2か月前後の時間がかかります
そもそも大前提となる学生ビザの取得に3週間程度かかるため、
学生ビザ取得後に労働許可のライセンスを申請することを考えると、
実際にアルバイトを開始できるのが、マルタ到着後、最短でも3か月後からとなります。
そのため、なるべく早くアルバイトを始めたい方は、マルタ到着後、早めにアルバイト先を見つけて申請するのがよいでしょう。
マルタ留学中どれくらい稼げるの?
実はマルタはヨーロッパの中でも、物価が安く、人件費も低い国のひとつです。
そのため、アルバイトの時給相場は日本の全国平均の961円と比べるとかなり低くなっているのが現状です。
例えば、マルタのカフェのアルバイトは、時給の相場が5ユーロから6ユーロ(675円から810円)程度。
そうなるとマルタ留学生の就労ビザが週20時間までの労働と定められていることを考えると、生活費の一部にしかならず、
アルバイトで高額を稼いだり、学費をまかなうことは残念ながら難しいです。
さらに、就労ビザ取得まで時間がかかり、出発から3ヶ月後からのアルバイトになること、
申請費230ユーロ(31,000円)がかかることが大きな負担になります。
このアルバイトの申請費€230に関しては、アルバイト先が払ってくれる可能性はかなり低いです。
日本で同じ仕事に就いていた場合や、美容師やネイリストのような、よっぽど特殊スキルがある長期留学生で無いかぎり、
雇用主がこの申請費用を払ってくれることはないでしょう。
マルタ留学中のアルバイトは、語学学校の費用を賄いたいと考えている方には少々厳しいと感じます。
まとめ:それでもマルタで働くことは利点も多い
アルバイトは、様々な条件や手続きがあるため、中々簡単にはいかないですが、
自分の経験のために海外で一度働いてみたいという方はアルバイトではなくインターンやボランティアという選択肢もあります。
アルバイトよりも募集の数は限られていますが、語学学校が募集するインターンですと、授業料が一部減免になることもあります。
アルバイトのための申請料や手続きの時間をかけずに参加できますので、社会経験を積みたい方はインターンやボランティアも検討してみてください。
インターンについての情報は、こちらの「マルタ留学中にインターンができるのか調べてみた。」という記事をご覧ください。
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マルタマルタドットコム編集部のカモメです。
日々楽しくて役立つ文章が書けるように奮闘中。
好きな食べ物は小魚🐠
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