Update 2024.11.12

マルタの主な交通手段は、バス・フェリー・タクシーの３つ。

そんななか、陸路での公共交通機関はバスしかなく、マルタのバスは島内をくまなく網羅しているため移動手段にはもってこい◎

今回は、そんな留学生活には欠かせない、マルタのバス事情についてご紹介します！

マルタでのバスの利用方法

マルタ留学に行ったら、学校と滞在先の往復だけではなく、隣町やメジャーな観光地、隣のゴゾ島も堪能したいですよね。

ただ、マルタ島内を堪能する際に「どの交通手段を利用すれば良いかわからない」「スムーズに公共交通機関に乗車できるかな」といった不安を抱える方も少なくないはず。

マルタ留学前に、マルタ島内の交通機関について簡単に予習しておくと、安心して出発できること間違いナシ◎

実際に、マルタのバスの利用方法について以下で詳しく解説していきます！

バスの番号とバスルートについて

マルタのバス番号は、一見すると番号がたくさんあってどれに乗ればいいのか分からないとなりがちですが、実はシンプル。

バス番号の仕組みを事前に知っておくことで、バスの乗車がスムーズになるはず◎

【バスの番号】

• ・1−99番代：首都バレッタ発着の路線、バレッタと各市町村間を運行
• ・100-200番代：セントジュリアン、スリーマ、大学、病院、空港（一部）発着の路線
• ・X＋番号：空港発着のエクスプレス路線
• ・N＋番号：ナイトバス。 深夜から早朝にかけてのセントジュリアン発着の路線
• ・300番代：ゴゾ島内のバス。 ヴィクトリアと各町村間を運行

マルタ留学中にバレッタへ観光に行きたい！という場合は、1−99番代のバスを利用すれば、乗車時間の違いはあるものの、方向があっていればどのバスでもバレッタに到着します。

また、同方面に行くバスは、連番になっていることが多いのがポイント◎

目的地までのルートの調べ方

目的地までのルートを調べるのに一番簡単な方法は、Google Mapで検索をしてバスマークを押す方法です。

Google Map上で、バスのルート番号・バス停の名前・時刻表を調べることができるので、Malta Public Transport Routeのサイトから検索しなくても、目的地までの行き先を知ることが可能です◎

各バスには行き先とバス番号が表示されているので、Google Map上の情報と照らし合わせて確認をしつつ、目的地へ向かうバスに乗車しましょう！

マルタのバスの乗車料金はいくら？

マルタのバスの支払い方法は、以下の３つ。

• ①日本と同様に現金で支払う
• ②タリンヤカード（バスカード）を購入して使用する
• ③コンタクトレス決済（非接触型クレジットカード/デビットカードを使用）

バスを使用する頻度や滞在期間によって、どの方法でマルタバスに乗車するかは人によって異なるため、自分に合った方法で支払いをするようにしてくださいね◎

マルタバスの支払い方法① 現金で支払う

マルタのバスは日本と同様、乗車する際にドライバーに現金を渡し、チケットを購入する方法です。

またチケットは通年で同じ金額ではなく、時期によっても異なります。金額は以下の通りです。

バスチケットの金額（2時間有効）

• ・夏の昼間： €2.50
• ・冬の昼間： €2.00
• ・夜間： €3.00

マルタバスの支払い方法② タリンヤカード（バスカード）を使う

タリンヤ カード(Talinja card)はバス会社が発行しているバス乗車用のカードで、滞在期間によっておすすめのカードが異なります。

短期と長期で大きく分けて3つの種類があるので、使用頻度により合ったものを購入してくださいね。

⚫短期向け　12 Single Day Journeys （21ユーロ）

11回分の乗車代で12回乗れる回数券のようなタイプです。3ヶ月以内の滞在の方におすすめ◎

現金の場合、お釣りがないように用意する必要があるため、このカードがあると便利です。

本屋やキオスク、販売機など、各町の取扱店で購入することができます。

1週間乗り放題のバスチケットもありますが、それなりの回数乗らないと元が取れないため、あまり留学生向けではありません。

⚫長期向け　Student tallinja card

4ヶ月以上、マルタ留学をする方におすすめなのが「Student tallinja card」

学生向けのお得なカードで、*1回75セント、1ヶ月21ユーロ、3ヶ月55ユーロで乗り放題！

通学にバスが必要な方も、週に1〜2回程度しか乗らない方にもお得なカードです◎
*2023年8月現在での価格となります。

詳しいご案内はこちらの公式ページをご覧ください。

マルタバスの支払い方法③ コンタクトレス決済

マルタのバスでは、コンタクトレス決済での支払いも可能です。

コンタクトレス決済とは、SuicaやApple Payなど、カードやスマートフォンをかざすだけで支払いが完了するシステムのことをいいます。

マルタのバスは、非接触型クレジットカードまたはデビットカードであれば、コンタクトレス決済が可能◎

マルタバス利用時の注意点とアドバイス

マルタでバスを利用する際に注意するべきことがいくつかあります。

事前に知っておくと対処できることもあるので、ぜひ確認してみてくださいね。

その他にも、

• ・道が曲がりくねっているので、酔いやすい
• ・チケットを無くすと罰金を取られる恐れがある
• ・チケット購入時に小銭が足りないとお釣りをもらえない時がある

などの注意点があるので、乗り物酔いしやすい方や、モノを無くしやすい方は、気をつけてバスに乗るようにしてくださいね◎

マルタでバスを利用する際のおすすめアプリ

マルタのバスを利用する際にオススメのアプリが、Tallinja（タリンヤ）です。

このアプリでは

• ・マルタのバスルート
• ・リアルタイムのバス情報
• ・Tallinja cardのチャージ/残高確認
• ・運休/迂回情報

などマルタのバスに関するさまざまな情報を検索することができるので、日本にいるうちにダウンロードしておくことをおすすめします◎

App Storeからダウンロード

Google Playからダウンロード

Tallinjaアプリでマルタバスを呼び出せる？ | タリンヤオンデマンドの紹介

日本ではあまり聞き馴染みのない「オンデマンドバス」「AIバス」

日本でも少しずつ増えてきているオンデマンドバスは、限られたエリア内の90箇所ほどのバス停でのみ運行しており、乗客の希望に応じたルート・時間帯で走行してくれるバスのこと。

従来の時刻表通りに決まったルートを走行するバスとは異なり、個人に最適化されたバスは、マルタでは積極的に導入されています◎

また、公共交通機関であるTallinjaは、乗りたい時にアプリで呼び出せる「Tallinja On Demand」というサービスを展開しています。

全席指定なので確実に座ることもでき、対応時間は5:00-24:00。

車椅子やベビーカーも対応可能で、価格は€2.5（アプリから予約時）。

日本に住んでいると馴染みがなく難しいように感じますが、一度利用すればその快適さを感じられるはず◎

運行エリアに足を運ぶ際は、ぜひTallinjaアプリを開いて、次世代の移動の仕組みを体感してみてくださいね。

あなたも出会えるかも？クラシックなマルタバスについて

以前のマルタでは、バス会社に所属するドライバーがバスルートを走行しているのではなく、個人のバス所有者が、自分のバスで担当路線を走行していました。

そのため、バスの外装の色だけマルタ島は黄色、ゴゾ島はグレーと統一されていたものの、内装はドライバー好みに装飾されており、バスの形もバラバラでした。

今のバスに比べると車内の快適さは低いものの、可愛らしい外見で、当時のマルタバスは国の象徴的な存在でもありました。

当時まだ円形だったバレッタのバスターミナルに、黄色いボンネットバスが沢山並んでいる様子は、他の国ではまず見られない、非常に貴重な光景でした。

当時の色のまま公道を走ることが禁止されているため、オレンジや緑といった色に塗り替えられていますが、マルタ島内では今でもたまにボンネットバスを見かけることがあります。

お店として、観光用ツアー用のバスとして、またマルタのファンのためのグッズとして、目にする機会もあると思うので、ぜひ探してその可愛らしさに触れてみてくださいね◎

マルタバスについてのまとめ

今回はマルタバスの乗り方や歴史について解説しました！

マルタでの生活を有意義にするためには、バスの利用が必要不可欠。

マルタへ留学や旅行で足を運ぶ際には、ぜひバスを利用してみてくださいね◎