訛りってあるの?マルタ留学で学ぶ英語の特徴を紹介!
Update 2024.10.24
英語留学先として人気の高いヨーロッパの島国、マルタ共和国。
ひとつ英語といっても、国によってイントネーションや発音のルールが異なります。
世界中の国々から英語留学生が集まるマルタでは、どんな英語が学べるのでしょうか。
また、マルタ訛りはあるのでしょうか。
今回は、 マルタの英語について、その特徴を紹介します!
Contents
マルタ英語の特徴1:マルタの歴史とマルタ語について
マルタは 英語と マルタ語を公用語としていて、それぞれマルタの歴史とちょっとずつ関係しています。
まず簡単に公用語について見ていきましょう。
マルタは昔、1800年から1960年代半ばまでイギリスの支配下にあり、その頃からマルタでは英語が日常的に使われるようになりました。
そのためマルタで使われている英語は、日本語と発音の近いブリティッシュアクセントの、
いわゆる「 イギリス英語(クイーンズイングリッシュ)」です。
もう一つの公用語のマルタ語は、その昔9世紀ごろにイスラム王朝の統治下にあった頃にできた言語で、アラビア語の方言とも言われるほど、そのアラビア語と近い文法を持っています。
マルタ語はアラビア語と近い文法と言われていますが、
文字はミミズのように横に長いアラビア文字ではなく、よく見るローマ字のアルファベットなんです!
マルタ英語の特徴2:英語と訛りについて
簡単なマルタの歴史とマルタ語について知ったところで、英語と訛りについての話に戻りましょう。
今紹介したように、 言語は支配関係など他国と深い関わりを持った時に変化するものです。
マルタはフランスやイタリアとも歴史的に近い関係にありましたが、マルタに英語が入ってきたのは1800年以降なので、実はそこまで他言語の影響を受けていません。
どちらかというと変化があったのはマルタ語の方で、
アラビア語やロマンス系のフランス語・イタリア語などの影響を受けて語彙が加わったり新たなアクセントが生まれたりと、異文化の受け皿となったのは英語というよりもマルタ語でした。
マルタの英語は、オーストラリアやアジア圏の英語などとは異なり、
独自の単語や文法などは存在しないんです!
英語の訛りについては、話す速度やトーンの一部にマルタ語の影響は見られますが、語彙や文法・アクセントには、訛りもほとんど見られません。
マルタ人の英語の特徴は、
「 イギリス由来のブリティッシュアクセントに、マルタ語の影響もあってゆったりとした落ち着いた話し方をする英語」と認識しておくと良いと思います◎
マルタ英語の特徴3:マルタ留学中のリアルな英語ってどんな感じ?
ここからは、マルタ留学中に実際に触れることになる、マルタのよりリアルな英語事情についてご紹介します。
マルタの語学学校で教わる英語について
マルタ留学をする場合、語学学校に通うことになるのですが、そこで英語を教えてくれる先生は、
標準的なイギリス英語を話す人がほとんどです。
そのため、マルタの語学学校で教わる英語は主に、クイーンズイングリッシュ(標準的なイギリス英語)になります。
留学生への英語教育についても、英国の名門ケンブリッジやオックスフォード式の教育方法を採用しているため、
イギリス英語をスタンダードとした、英語初学者でもちゃんと身に付く教育の仕組みが行き届いています◎
また、それぞれの語学学校の紹介ページでも紹介していますが、人気の学校では教員免許やTESOL(英語教授法)を取得しているプロの先生ばかりで、レベルの高い採用基準をクリアした人たちに英語を教わることができます。
留学生が聞き取りやすい英語を話すよう心がけている先生が多いので、海外が初めての人でも何を話しているのか比較的聞き取りやすいのがポイントです!
イギリス英語は丁寧で上品に受け取られることが多いです。
例えばイギリス以外の英語では「Do you have〜?」というところを「Have you got〜?」と表現します。
敬語のような意味合いにもなるので、イギリス英語の方が合っているという日本人も多いんです。
マルタマルタドットコムでも数々の先生の授業を受けてきましたが、イギリス英語で綺麗な発音をする先生が多いなと感じました。
先生たちはとても丁寧で柔らかい印象で、こちらのアクセントが違う時も優しく教えてくれますよ。
マルタでの生活で触れる英語はひとつじゃない
学校で教わる英語は標準的なイギリス英語ですが、実際に留学中に触れる英語はひとつではありません。
留学生活では、世界60ヵ国から集まるたくさんの留学生の、バラエティに富んだ英語を聞く機会があります。
もちろん標準的なイギリス英語をみんなで学ぶので、少しずつそれに近付いては行くのですが、
みんな最初は自分の母国語の影響を受けるので、クラスメイトたちのいろんな特徴を持った英語を毎日耳にすることでしょう。
マルタ風の柔らかい訛りの英語がうつるというよりは、一緒にいる仲の良い友達の話す英語の方が、実はよっぽどうつりやすいんです。
きっと日本にいても、大学や職場なんかの友達・同僚に、関西弁やら青森弁やら博多弁やらを話す人がいることも多いですよね。きっとその感覚に近いと思います。
実際にマルタの街中や語学学校などで耳にすることのできるさまざまな国の人の英語は、YouTubeに上がっている動画からも確認できます。
特にこの「The People in Malta」という動画はおすすめです。
新しい言語を勉強するときに、母国語(第一言語)の文法や発音、表現に寄ってしまうことを、言語学的には「母語の干渉」と言います。
マルタ留学に来るいろんな国の留学生の発音がそれぞれ個性に溢れているのもそのためです。
この母語の干渉は、母語を獲得しきる前なら見られない現象なので、小さい頃から英語教育を受けているマルタ人は、マルタ語の影響をあまり受けずに標準的なイギリス英語を身につけられているんです。
訛ったマルタ英語はおじいちゃん・おばあちゃんのチャームポイント
マルタ人は幼少期から英語教育が盛んなので、ほとんどの国民が標準的な発音の英語をスラスラ話せます。
そのため、学校と市街地を往復する普段の生活で強いマルタ訛りのある英語を聞くことは多くありません。
語学学校のあるような都市では学校の先生もお店のスタッフさんも、ほとんどの人はクイーンズイングリッシュを話します。
地方に遊びに行ったりすると、ご高齢のおじいちゃんやおばあちゃんがよくコテコテに訛ったマルタ英語を話しているのを耳にできます。
アクセントが違ったり、ちょっと古い語彙が使われていたりと、普段耳にする英語とは異なった響きに感じることも多いかもしれません。
イギリスやアメリカ、オーストラリアなど他の留学人気国にも、同じようにその国独特の特徴を持った言葉を話す人はいますよね。
そんなときは、留学の醍醐味として、そういう違いを楽しむのもきっと良いと思います。
マルタで使われてる言語ってどんな感じ?
マルタの公用語は英語とマルタ語以外にもあり、マルタで使われている言語と扱える国民の割合は以下の通りです。
- ・英語(90%↑):公共の空間で用いられる第一の公用語
- ・マルタ語(90%↑):生活の場で用いられる第二の公用語
- ・イタリア語(50-70%):今でも多くのマルタ人が話せる、かつての公用語
- ・フランス語(10-20%):留学生との話のネタになるかも
- ・アラビア語(1-5%):使用頻度は少ないけど…マルタ語と関係の近い中東の主言語
マルタ共和国は、地中海に位置することから、これまで多くの国と関係を持ってきました。
また観光や留学にとどまらず移住という形でも、世界中の多くの人が訪れる国です。
そのため、耳にする英語もバラエティに富んでおり、それと同じくらい他言語も飛び交っているんです。
マルタ語やその他マルタの言語事情について扱った記事もあるので、興味があればこちらもご覧になってみてください。
マルタ留学中に学ぶ英語に訛りはあるの?
マルタ留学で学べる英語については以下の通りです。
- ・マルタで学習する英語に訛りはない!
- ・学校で習うのは標準的なイギリス英語(クイーンズイングリッシュ)
- ・マルタ英語特有のペースやトーンはあるが、世界中からいろんなスタイルの英語を話す学生が集まるので、マルタ風の癖が付く心配はない
- ・田舎のお年寄りが話す英語は訛りが目立つこともあるが、日常的に触れることはない
しっかりとした教授法でイギリス英語を身につけられるので、マルタ留学なら本国で学ぶよりもずっとコスパよく楽しく英語の学習ができるはず◎
マルタ留学で身に付くイギリス英語は丁寧で品があります。
世界60ヵ国から集まる留学生たちと一緒に、あなたもマルタで英語を学んでみませんか?
マルタマルタドットコム編集部のカモメです。
日々楽しくて役立つ文章が書けるように奮闘中。
好きな食べ物は小魚🐠
マルタ留学について知りたいことがあったら、ボクに聞いてね!
調べた情報を頑張ってみんなにお届けするよ!