【マルタ留学体験談】マルタ大学は進学でもおすすめです
Update 2024.06.13
私がマルタに興味を持ったのは、留学先を探し始めてからのことでした。
それまでは、この小さな国のことをほとんど知りませんでした。
しかし、たくさんの美しい海の写真や、ヨーロッパにおける良い立地、物価の安さなど、多くの魅力に引きつけられていきました。
その中でも、マルタを留学先として選んだ最大の理由は、他の国に比べて大学に入学するための敷居が低かったことです。
今回は、大学に必要な英語力についてだけでなく、マルタで学べることや、様々なアクティビティについてもご紹介したいと思います。
マルタ留学にかかった費用
学校名 | |
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性別 | 男性 |
年齢 | 10代 |
期間 | |
レッスン | |
宿泊 | |
学費合計 |
- マルタ航空券(往復)
- マルタ留学合計金額
マルタ大学での授業内容について
私がマルタ大学で受けた授業の約8割は、芸術に関するものでした。
日本でも芸術を学んでいた私にとって、ヨーロッパの芸術にはとても興味があったからです。
しかし、授業の種類の豊富さは予想以上でした。
さすがヨーロッパ、様々なアートに関する授業が揃っていました。
日本では興味があっても手を出せなかった現代アートのクラスや、プログラミングの授業、それにディグリープラスという課外活動の一環で絵を描くクラスもありました。
「一般大学でこれほど多様なアートの授業が受けられるなんて」と、本当にワクワクしました。
マルタ大学のマーケティングクラスについて
世界の有名企業のマーケティングについて学べると聞いて、興味を持ちました。
ただし、日本でも学んだことがない分野で、しかも英語の授業だったので、ついていけるか不安でした。
とりあえず一度だけ出席してみて、続けるかどうかを決めることにしました。
すると、コカコーラやマクドナルドなど、私でも知っているブランドの話が出てきて、ブランド名だけでも分かれば、あとで調べれば何とかついていけるかもしれないと感じ、挑戦してみることにしました。
マルタ大学で学べる英語の授業について
マルタ大学で学べる英語の授業は、語学学校で行うような文法や会話の授業ではなく、レポートの書き方を学ぶ授業で、日本で受けるような内容の英語版でした。
私はVisiting Student(学部外生)として留学していたため、履修できる授業の数が限られていましたが、課題の量は多かったので、勉強時間を合計すると、日本の学生とそれほど変わらないかもしれません。
マルタ大学に通っている現地の大学生は、日本の大学のように毎日授業に通うという人は少ないように感じました。
また、ヨーロッパの学生たちは生活のバランスを重視し、学校に通う割合は半々くらいのようでした。
単位取得・科目を取るために必要な成績と英語力とは?
語学学校ECマルタ校からマルタ大学に進学するには、基本的に「アッパーインターミディエイト」レベルを修了し、プレアドバンスの試験に合格する必要があります。
この試験では、文法だけでなく語彙力や日本人が苦手とされる冠詞(アーティクル)の使い方も求められます。
私は文法が苦手で、スピーキングとリスニングが得意だったので、文法の勉強に特に力を入れました。
また試験には長文を書く課題も含まれているので、簡単な単語や熟語でも、スペルミスや文法の間違いをしないように注意しました。
日本では「簡単」とされている単語や熟語が難しく感じられたり、その逆があったりすることも多いので、既存の価値観やプライドを捨て、分からないことは素直に分からないと言い、思ったことを口に出すことが上達への近道です。
ちなみに、マルタ大学に進学するためには、日本の大学の成績表(英語版)が必要です。
この成績表は、成績レベルを評価するためではなく、これまでに履修した授業内容を確認するためのものなので、あまり心配する必要はありません。
語学学校ECマルタ校で「アドバンス」レベルに達しているかどうかに関わらず、マルタ大学で求められる英語のレベルは格段に高いです。
語学学校でトップレベルでも、大学では下から数えた方が早いほどの難しさです。
ヨーロッパの交換留学システムでマルタ大学に在籍している留学生を除けば、ほとんどの学生がネイティブレベルの速さで話し、新しい単語が30秒に一度は出てくるような感覚です。
でも、ちゃんとしたコミュニケーションを取ろうとする人たちは、理解しようと努力してくれますし、分からないときは簡単な単語に言い換えてくれます。
大切なのは、引け目を感じずに、どんどん発言することです。これはありきたりですが、本当に重要です。
マルタ大学のキャンパスの様子について
キャンパスにいる学生は、以下のような人たちです。
- ・マルタ人の正規学生
- ・その他のヨーロッパ出身の正規学生
- ・ヨーロッパからの交換留学生
- ・マルタ人の社会人学生
- ・ビジティング学生(訪問学生)
学内のカフェだけでなく、キャンパスの周りにもいくつか飲食店があり、そこでお昼をとることもよくありました。
ヨーロッパ内の交換留学生向けに、交流を深めるための学生団体やサークルのようなものもあります。
マルタ大学では、各種パーティーやイベントに参加することで、多くの友人を作ることができます。
マルタ大学のキャンパスは、日本の一般的な大学の建物を少し古くしたような作りです。
内装は建物ごとに異なり、小学校を思い出させるような教室や、映画館のようなソファ席の教室、図工室のような設備などがあり、多様な環境で楽しく過ごせます。
最初の頃は、キャンパス内の移動が少し大変でした。
大きな建物が一つだけあるわけではなく、様々な建物が小さく散らばっているので、移動の際に小走りすることもありました。
キャンパスはいつも学生で賑わっていますが、治安が悪いと感じることはなく、居心地の良い空間です。
外で勉強できるように、テーブルと椅子が設置された場所やベンチがたくさんあるので、気分転換に最適です。
Wi-Fiの環境も良好で、課題をしたり、英語の勉強をしたりする際に、いつでもインターネットを利用することができました。
マルタ大学に在学中の留学生活について
マルタ大学に通っていた時は、スリーマのアパートを借りて住んでいました。
そのアパートで、私はスペイン人3人とフランス人1人とシェアしていました。
大学の寮もありますが、街へのアクセスが悪く(大学へはバスが出ている)、海にも近くないため、私は自分でアパートを借りることにしました。
私の部屋は1ヵ月550ユーロで、一人部屋でした。
シャワーとトイレが部屋の中にあり、ベランダもついていたので、とても快適に住むことができました。
マルタ大学でかかった費用は、学費に加えて、キャンパスライフの中で紹介したヨーロッパの交換留学生向けの団体の身分証明書(学生証)の購入費15ユーロ、絵のクラスの教材費30ユーロ、そしてディグリープラスの参加費15ユーロでした。
スリーマからはバスに乗って大学に通っていました。
学生用のバスチケットを作ると、1ヵ月分の20ユーロの交通費が国から補助されるため、実質的に交通費は無料でした。
マルタ大学在学中に参加したアクティビティ
大学の課外活動で一番面白かったのは、サーフィンです。
簡単な部活のようなスタイルで、好きな時に自由に参加できるものでしたが、とても楽しかったです。
もともとサーフィンに興味があったので、嬉しいサプライズでした。
私が行った時期には、コロナの影響で中止されてしまいましたが、サッカーチームのマネージャーの募集もありました。
また、これもコロナのために中止になってしまいましたが、留学生向けにギリシャやイギリスへの旅行企画もあり、とても楽しそうでした。
ディグリープラスでは、私は絵のクラスを選択しましたが、ファッションやダンス、スポーツなども選べます。
友人は筋トレのクラスを取っていて、それもとても楽しそうでした。
体を動かしたり、何かを作る授業が多く、他の生徒との交流にも繋がるので、ディグリープラスのクラスはとても好きでした。
マルタ大学での留学生活を終えて
マルタ留学で一番の宝物になったのは、国を超えた友人たちです。
日本にいたら出会えなかった外国の友人はもちろん、日本人の友人もいます。
語学学校や大学でできた友人、たまたまスーパーで仲良くなった人、いろいろな人と出会えました。
たくさんの価値観や文化に触れることで、焦って自分を変えようとしていた以前の自分がバカバカしくなるほど、みんな自由で楽しい日々を送っていました。
マルタ大学での学びも、自主的に興味のあることをどんどん調べたり、ポートフォリオを作ったり、「まずはやってみる」というスタイルの勉強法を知ることができました。
日本とは全く違うことが重視される授業は、とても楽しく刺激的でした。
ヨーロッパだけでなく、アジア、南アメリカ、アメリカなど世界中から学生が集まるマルタ留学は、本当におすすめです。