当初フィリピン留学を考えていたが、コロナの影響で断念。
留学ができる場所がマルタくらいしかなかった。

自分の年齢のこともあり、平均年齢が高めの学校を探していて、見つかったのが選んだ学校だった。

１０代２０代前半といった若い人も多かったが、３０代４０代５０代といった自分と同世代の人たちもいて幾分か友人を作りやすかった。
約半年の滞在で、先生も含め、多くの人たちがやってきて去っていくのを見ている立場だった。
幸か不幸か、常に日本人が２～３人しかおらず、苦労も多かったが日本語を話すこともなかった。

学校のカフェが屋上にあったが、近くのカフェと比べて値段が若干高めでみな避けていた。
最初の頃はウォーターサーバーがあったが、夏前くらいになくなった。
授業の質は先生に依存していたので、常に学生間で先生に対し不平不満があったようだった。

ホストファミリーを２つ経験し、その後学校のアパートメントに滞在した。
最初のホストマザーはとてもきれい好きでほぼ毎日洗濯してくれた。
食事もおいしいかったし、一緒に食べてなんやかんやと世話を焼いてくれた。
こちらが話せないのに英語でコミュニケーションをとってくれてよかった。

２番目のホストファミリーは、滞在時期が親せきがお二人亡くなったという最悪のタイミングで、家の中が混乱していてとてもではないが、もてなす余裕がなかったのだと思う。
食事も口に合わなかったし、英語でのコミュニケーションは皆無だった。
学校のフラットが快適かそうでないかはルームメイト、フラットメイトによる。
１週間に一回掃除があったが、潔癖症の人は自分でフラットを借りたほうがきれいでプライバシーは保てる。

留学中の１日をどう過ごすかは本当にその人による。
放課後筋トレを毎日しているひとや昼間から飲んだくれている人や仕事をしているひともいた。
自分はカランメソッドをやったり、マルタマラソンに向け走ったり、筋トレしたり、週末は飲みに行ったりしていた。

後半３か月はほぼ２週間に１回週末３日間でヨーロッパを旅行していたので、その予定をたてたりで忙しかった。

５万～６万くらい。
学校でコロナ陽性者が大量にでたときPCRテストで不意の出費が痛かった。

バレッタにはよく走って行った。
イムディーナのチョコレートケーキは３回食べに行った。

イタリアのシチリア島に５日間、ヴェネチア３日間、ローマ３日間、スペインのバルセロナ３日間、ギリシャのアテネ３日間。
シチリアにはルームメイトのパナマの５５歳のおっさんと一緒に旅行。
エトナ山に登れたのはいい思い出。
スペインのバルセロナは学校で友達になった人が国に帰った後、彼女の家に私を招待してくれた。

フィリピンと違って学校はゆるゆるなので何をするのも自由。
勉強するもよし、毎日パブやクラブで飲んだくれて英語を話すのもよし、旅行に明け暮れるのもよし、マリンスポーツも楽しめる。
逆に言えば、ゆるゆるなので母国語ばかり話してスピーキングが伸びていない韓国の女の子もいた。
自分次第でいろんな可能性があるのがマルタの良いところだと思う。

その他

私の場合は持病があってどうしても薬を７か月分持参しなければならない事情があった。
大使館に最初は電話で問い合わせをし、英語では説明できないのでメールでと言われ、薬の名前と成分を書いたメールを送った。
１か月半くらいして、マルタ大使の方が親切にも本国の官庁に問い合わせをしてくれ、またそのやり取りのコピーまで送っていただけて、持ち込んで大丈夫というお墨付きをもらえた。
入国の際は念のためメールのやり取りのコピーを持参した。

また留学の１年くらい前から主治医に留学のことを相談し、薬もなんとか手配でき英文診断書を書いてもらえた。
主治医との信頼を常日頃から保っておくことが大事かと。
結局、英文診断書は一度も使わず、マルタ入国の際も大量の薬をスーツケースに入れていることを指摘されなかった。

留学保険に関して、持病がある場合ほとんどの保険は入れないことが多いが、私は運よく１社だけ持病があっても入れる保険を見つけることができた。
入念な準備が必要だとは思うが、持病があって留学をあきらめている人がいるならば、やってみてできないことはないと思う。